交通事故の被害者になった時の行動
安全の確保は最優先
交通事故にあった時、いったいどのような行動をするか考えている人はいるでしょうか。
交通事故は偶然に起こるようなものだと考えるのは、あまりにも問題でしょう。
交通事故の被害者になったら、まずは安全の確保を最優先とします。
もちろん自分が動けることが重要ではありますが、怪我人が出ている場合には集合しなければいけません。
これは相手が加害者であろうが変わらない行動です。
安全の確保は色々な方法があります。
まずは怪我人の意識を確認し救急車を呼ぶというのは基本的な方法となるでしょう。
救急車が到着するまで怪我人の安全を確保できるようにしなければいけません。
例えば車が危険な場所にある場合、安全な場所へ移す必要が出てきます。
周りの人に協力を求める必要も出てきますが、二次災害が起こらないようにする必要もあるのです。
救急車が到着するまで、けが人の意識を確認する必要もあるでしょう。
この場合軽く肩を叩いて反応があるかどうかを確かめるのが簡単な方法で、決して揺さぶってはいけません。
頭部に衝撃を受けている時に、振動を与えるのはとても危険だからです。
首にも負担がかからないように気をつけて移動させましょう。
意識がない場合は無理矢理動かしたりはせず、発煙筒などを使って安全の確保をします。
ここからもわかる通り、自分が被害者であったとしても、動けるのであればできるだけ安全な状態を作る必要があるでしょう。
車が動かせるのであれば、路肩に寄せるなど、行動をしなければいけません。
もしも、出血などで動きが取れない時には周りに助けを求める必要もあるのです。
基本的には交通事故現場は事故発生時のままにするべきだという考えがありますが、他の人を巻き込むような事故が起こるのは避けなければいけません。
写真が撮れたりするのなら、証拠として残しておくと良いでしょう。
車を動かす前の位置に印などをつけるといったこともありますが、路上は車が往来します。
非常に危険を伴うため無理して行なってはいけません。
警察には必ず連絡する
交通事故の被害者であってもまずは警察に連絡します。
これは道路交通法で定められた行動で、もしも怠ってしまうと懲役3ヶ月以下または5万円以下の罰金が科されるのです。
意外と知られていませんが、しっかりと警察に通報する必要があります。
警察に連絡すると物損か人身かを聞かれますので、必ず人身事故として届け出しなければいけません。
怪我しているのに物損事故になると、示談の時にマイナスになります。
物損事故から人身事故への切り替えもできますが、手続きが必要となるため、怪我をしている時には必ず人身事故としての届出が必要なのです。
警察への協力と怪我の診断
加害者と情報交換をすることになりますが、連絡先だけでは意味がありません。
相手の勤務先などの情報も必要ですし、任意保険の会社や契約番号などの情報も提示してもらうようにします。
名刺をもらったり、相手の運転免許証や車検証などを写真に残すことも大切です。
もしも車を借りていたと言われた時には、その所有者や目的なども聞かなければいけません。
このような証拠を残すことが、後で自分の身を助けてくれます。
警察がやってきたら実況見分に協力します。
もちろん、動けることが大前提で、怪我をしている時にはそちらが最優先です。
その後事情聴取を受けることになりますが、自分がが分かっている範囲のことを必ず伝えます。
もう一つ大切なことは、怪我がなくても病院などで診察を受けてください。
どのような状況なのか、交通事故によって怪我をしたかどうかを判別しておかなければ、後でもめる原因を作ります。
時間が経ってから首が痛くなったりしても、それが交通事故のものによるのか証明しなければいけません。
一晩寝た時に、寝違えてしまった可能性もゼロではなくなります。
その後どこかでぶつけていたかもしれません。
こうなると保険の支払いでもめることとなるため、交通事故にあったらすぐに診察を受けましょう。
施術が始められるのであれば、できるだけ早くスタートすることで、回復も早められます。